2017.12.13(三)
帰りの空港での楽しみのひとつに搭乗ゲート近くの展示があります。
特に22番ゲート付近にある香港の文化に関する展示は、とても楽しみです。
今回は展示内容が新しくなっているので見てみます。
「香港長衫故事(香港チャイナドレス物語)」。
香港長衫故事
香港人は普通「旗袍=チャイナドレス」を「長衫(チョンサーム)」と呼ぶ。
長衫はかつて香港女性の通常着。
1930年代から70年代を席巻、有名人、スター、ワーキングウーマンから家庭の主婦までが着ていたことは写真を見れば明らか。
2000年に上映された香港映画「花様年華」では長衫が香港文化の指標と意象になっていた。
香港から発し国際モードの発展に根深く影響を与えた。
香港女性の長衫の源流は清朝末に女性が着ていたワイドスリーブの袍服。
1919年の五四運動時期、女性が男性服を着ることが一般的な習慣となる。
香港人はこのブームの影響を受け、元々広東一帯の男性の中国式服を指す「長衫」の言葉が、この種の新しい女性服に対しても使われるようになる。
1940年代末大量のテイラーが上海から来港、長衫は5、60年代香港で非常に人気があった。
幾代もの人の伝承と進化を経て、長衫は今でも、たくさんの女性が重要な場面に出席する際の礼服。
長年一部の中学校の制服にも採用されている、さらにファッションデザイナー、漫画家、文化学者や映画人のインスピレーションの源 。
英語版解説
現代的なモダン長衫 この作品のデザインはヴィヴィアンタム
デニムの長衫
ショートドレス風長衫
子供服、左は女の子用、右は男の子用
長衫を着た人形
フラワーボタン(「上海式」工芸)
培道中学校Pooi To Middle School夏用の制服
培道中学校Pooi To Middle School冬用の制服
1930年代~40年代のデザイン長衫
1950年代~60年代のデザイン長衫
ミシン、霧吹き、アイロン用枕
縫製用用具
採寸表と布見本
左から、漫画「老夫子」、音楽会のポスター、雑誌の表紙
左、レモンシスターズのレコードジャケット1960年代
右、徐小鳳ポーラ・ツョイのレコードジャケット1970年代
得雲餅家Tak Wan Chinese Restaurantのチラシのレプリカ1960年代3種と阿華田Ovaltineのチラシのレプリカ1960年代
興記書莊Hing Kee Bookstoreのカレンダーのレプリカ1920年代~30年代
おまけ
全体の雰囲気はこんな感じです。
地味💦
花襲人